STAR SHINES
看護師さんに完全防備状態にされ、集中治療室に入る。
マスクをしているせいもあるが、何となく息苦しい感じがした。
「優斗…。」
早良は立ち上がろうとした。
「気にしずに寝てて。」
そう言って俺は早良を寝かす。
「川原に来れなくてごめんね。」
「そんなの別にいいから。早く病気治して、また遊ぼう!」
「うん。ありがとう。」
そう言った君の目からは涙がぽろりと零れた。
「病気治して、絶対遊びに行くぞ!約束だからな。」
「うん。」
早良はボロボロ泣き始めた。
どうしてそんなに泣くのか、その頃の俺には全く分からなかった。