ぼくの太陽 きみの星
お茶の時間が終わって、鷹耶が2階に上がっていくと、あたしはぶしつけに切り出した。


「ねぇ、ママ」

「……何?」

「パパは、今どうしてるの?」

「……」


ママは、ぎょっとしたようにあたしを見た。


こんな反応は予想の範囲内。

あたしは構わず続ける。


「今のお父さんじゃなくて、未怜のパパ」

「……未怜ちゃん」


ママは突然3歳くらい老けたように見えた。



「ごめんね、ママ。

別に、今のお父さんに何か不満があるとか、そんなんじゃないの。

未怜のほんとのパパのことが知りたいだけ。


その権利はあるでしょ?

……だって本当のパパだもん」


一気にしゃべって、口をつぐんだ。



重い沈黙が流れる。
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