ぼくの太陽 きみの星
「……今はあなたと話してるんです」


「ナイト君一人の早合点で、お姫さまはまんざらでもないかもしれないよ」


琢磨くんは沈黙したまま。

見るとこぶしにぎゅっと力が入ってる。



「ちなみに、どうしてオレが遊びだってわかる?」

「……遊びじゃないなら、何なんですか?」

「……」


鷹耶はフッと皮肉な笑みを浮かべただけで、それには答えなかった。



「何を知ってるつもりになってるのか知らないけどね。

オレと未怜はさ、1年以上前からずっとあんな感じだからね。

未怜が嫌がってたら、1年も続くと思う?」


「……」


余裕の笑みを浮かべて畳みかける鷹耶。




――もう勘弁して。

誰か助けて。



この場で消えてしまいたい……。
< 114 / 295 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop