ぼくの太陽 きみの星
「何もかも一人で抱え込んで、一人で頑張ってきたんだね。


大丈夫。

別に完璧じゃなくたっていいんだよ。

完璧な人なんていないもん。


みんな、そのままのお兄ちゃんを愛してくれるから。

いいところも、悪いところも。


そのままでいいから」




(あ……)




言いながら気付いた。


これ、琢磨くんがあたしに教えてくれたんだ。



こんなあたしでも、琢磨くんはあたしそのものを受け容れてくれた。




誰だって不完全だもの。


自分も不完全だからこそ、相手の不完全さを受け容れ、愛することができる。




「……未怜」



「だから、そんなに、無理しないで……。


たった一人で、閉じこもらないで……」
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