ぼくの太陽 きみの星
「……泣いてんの?」
ぽろっと涙が頬を転がり落ちた。
と同時に。
「はっっくしょーーーーーぃぃ」
見事なくしゃみ炸裂。
あたしにはこんなシーンはいまいち似合わないみたいで。
(てか、あたし何で泣いてるんだろ)
慌てて手で頬をぬぐう。
「ほら見ろバカ」
「そんなにバカバカ言わないでよっ」
涙声で思わず抵抗するあたし。
「だってそうだろ」
鷹耶はそうそっけなく言い放つと、脱衣場のチェストを開けて、あたしのパジャマを投げてよこした。
「ほら、さっさと着替えろ」
あたしは言われるがままに、とぼとぼと脱衣場に入って、パジャマに着替えた。