ぼくの太陽 きみの星
「……あ!わかった!

着替え隠したの、鷹耶?」

「遅いよ、気づくの」


笑いながら、あたしを抱き上げてベッドに降ろし、唇をふさぐ。


「きゃぁっ」


バスタオルの裾を鷹耶の手が開いた。


「おっと、何も着てなかった」

「やだもう、ちょっと!」

「手間が省けた」

「もう………」



あたしたちの夏休みは、毎日こんな感じ。

新婚生活なみの激甘な日々。



あたしは少しでも鷹耶と一緒にいたくて、鷹耶の部屋に入り浸ってた。

夏休みの宿題も、本を読むのも、鷹耶のベッドの上。


鷹耶は受験生だから、ずっと勉強してたけど、同じ空間を共有してるのがただ嬉しかった。




夜はどちらかの部屋で二人で寄り添って寝た。

寝る前には毎晩いろんなことをいっぱい話した。
< 180 / 295 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop