ぼくの太陽 きみの星
--------



「さ、座りなさい」


ぴりぴりしたママの声。


「まさか……って思ってはいたけど。

お風呂場から二人の声がしたときは、本当に眩暈がしたわ。


……一体いつからなの?」


ママは、見たこともないような怖い顔で言い放った。

お父さんは、その横で無表情でテーブルを見つめてた。



あたしは、ママにあんなシーンを目撃されたことがものすごく恥ずかしくて、とにかく下を向いてた。



しばしの沈黙。



「……黙っていてすみません。

話しても受け容れてもらえないだろうと思っていたので。


――未怜はちゃんと話したがってました」


鷹耶が抑えた静かな声で言った。



「……一体いつからなの?

……家の中で、あんなふしだらな……」

「ママ……ごめんなさい。

あの……」


あたしはママの険しい表情にビビりながらも、おずおずと切り出す。
< 186 / 295 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop