ぼくの太陽 きみの星
「ママ、何を怒ってるかわかったよ。

単に鷹耶のお母さんが気に入らなかっただけでしょ。

そういう自分の恨みであたしたちに八つ当たりしないでよっ!


それに、自分だってあたしたちのこと言える立場?

パパがいながら浮気したのは一体誰よっ!

ママじゃない!

違うの?」


「未……」


「あたしたちをふしだらだっていうなら、お父さんやママの方がひどいよ。

自分たちが何したか覚えてないの?

そのときできた子があたしなんでしょ。

だったらあたしだって立派な”ふしだらな不義の子”なんじゃないの?

だからパパは出ていったんでしょ!

鷹耶のお母さんがふしだらだとか子どもがふしだらとかって、そのままお返しするよ。

一体何様のつもりよ!!」


「未怜……」


あたしの剣幕に、ママは絶句する。


「未怜、言い過ぎだよ」


背中からそっとかけられる、鷹耶の抑えた声。



「いいの、言わせて」


あたしはさらに叫んだ。
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