ぼくの太陽 きみの星
「……ママ……何てこと……」



ぷちっ。


心の何かが切れてしまった。



あまりの言われように。

理解しようという気すらない、ママに。



「ママのバカっ!

もう知らない!!」



あたしは思わず外へ飛び出してた。

部屋着・裸足のまま。


「ちょっと、待ちなさい!」

「未怜!」


背中から鋭くかけられる声。

ばたばたと靴を履こうとしている音が聞こえる。



あたしは、怒りにまかせて、体力の限り走った。



ママのバカ!

バカバカバカバカバカバカ………


もう知らない!




くやし涙が目尻から流れて風に消えた。
< 191 / 295 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop