ぼくの太陽 きみの星
マリカさんはいくらでもあたしの話を聞いてくれた。

逆に異様に興味を持たれたりして。


話すそばから矢継ぎ早に質問を繰り出して、細かいところまで何もかも聞きたがって。

鷹耶に会わせろとか、あたしは琢磨派だとか、大騒ぎするんだもん。



この5日間で、あたしたちは、すっかりベタベタに仲良しになってた。



「あたし、ママにひどいこと言っちゃったし、まだ怒ってるかもしれない」

「大丈夫だって。

そりゃさあ、まあ怒ってるかもしれないけどさ。

あんたが帰った方が絶対喜ぶから」

「……」

「あたしがあんたのママだったら、義理の息子といちゃつかれるよりさぁ、断然家出される方がつらいわよ。

……多分ね」


たばこをぷかーっとふかしながら、にっこり笑うマリカさん。


「いちゃつかれるって……そんな言い方やめてよ」

「あんたのママから見たらってことよ」

「……」

「あたしは寂しいけどね。

あんたが帰っちゃったら」

「……」
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