ぼくの太陽 きみの星
「なので、今晩は遅くまで未怜ちゃんを引き留めるかもしれません。
場合によっては、明日も明後日も。
ちゃんとおうちまで責任持って送りますから。
何かあったらぼくの携帯まで連絡ください」
「わかったわ。
ありがとう。
あなたに任せる」
スーパー袋片手に2階へ駆け上がると、未怜ちゃんはさっき座らせたままの格好でじっとしてた。
相変わらず無表情のまま、視線はナナメ下あたりをぼんやりと眺めていた。
まるで人形みたいに。
西日に照らされたうつむき加減の横顔は、やせたせいか今までよりずっと大人びて、はっとするほどきれいだった。
「未怜ちゃん、これ食べる?
好きでしょ」
ぼくは袋の中からがさごそとアイスを取りだした。
未怜ちゃんが好きな、ハーゲンダッツのメープルクッキー。
デートのとき、よく食べてた。
未怜ちゃんは、それへ物憂げにゆらりと視線を向ける。
石のような沈黙。
(………)
場合によっては、明日も明後日も。
ちゃんとおうちまで責任持って送りますから。
何かあったらぼくの携帯まで連絡ください」
「わかったわ。
ありがとう。
あなたに任せる」
スーパー袋片手に2階へ駆け上がると、未怜ちゃんはさっき座らせたままの格好でじっとしてた。
相変わらず無表情のまま、視線はナナメ下あたりをぼんやりと眺めていた。
まるで人形みたいに。
西日に照らされたうつむき加減の横顔は、やせたせいか今までよりずっと大人びて、はっとするほどきれいだった。
「未怜ちゃん、これ食べる?
好きでしょ」
ぼくは袋の中からがさごそとアイスを取りだした。
未怜ちゃんが好きな、ハーゲンダッツのメープルクッキー。
デートのとき、よく食べてた。
未怜ちゃんは、それへ物憂げにゆらりと視線を向ける。
石のような沈黙。
(………)