ぼくの太陽 きみの星
その日は、突然やってきた。



忘れもしない、あれはクリスマスの日。

デートの約束をしていたぼくは、あの日も家に未怜ちゃんを迎えに行った。


「ごめんごめん」


いつものように、飛び跳ねるように玄関から飛び出してきた未怜ちゃんは、このとき即Uターンした。


「あ、帽子忘れた、ちょっと待ってて」


家に戻るついでにポストの扉を開けた未怜ちゃんが、


「あ、なんか入ってる」


と取り出したのは、真っ白い封筒だった。



「何だろ?これ……

宛名がない。

――差出人も書いてない」


怪訝な顔の未怜ちゃんが封筒から取り出したのは、1枚のカードだった。


クマのイラストが描かれた、かわいらしいデザインのもの。


「クリスマスカード?」


未怜ちゃんがカードを開くと、かわいらしいポップアップが飛び出して、電子音のクリスマスソングが流れた。
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