ぼくの太陽 きみの星
(げ)


ちょっと待ってよ、それは――



あたしはふと我にかえって、必死で鷹耶の胸元を手で押してた。



「……ちょっちょっと、こんなの……ダメだって」


驚いたように、鷹耶の眉が上がる。


「なんで?」

「なんでって……」


なんでって、何よ……



「あたしたち、一応兄妹なのに……」


「兄妹?

いいんじゃない。


オレの人生なんて、最初から狂ってるんだから」


自嘲気味に口をゆがめて笑う鷹耶。


二人の視線が絡み合う。



(最初から狂ってる?)


どういうこと?
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