ぼくの太陽 きみの星
「始まった頃に、一度行ってみよっか」

「……うん」

「あ…でも、大学も日曜休みだし難しいね。授業さぼるかぁ」


未怜ちゃんは、悲しげに大きな目でぼくを見上げた。


「ねぇ、琢磨くん」

「何?」

「……こんなことまで付き合わせちゃっていいの?

……あたし、一人で探すよ」

「ううん、いいんだ、手伝うよ」

「……そんな……だって……」

「いいからいいから」


ぼくはというと、もうここまで来たらとことん付き合おうっていう気分になってた。

半ばあきらめつつ、ほんのちょっぴり希望も持ってたけど。


鷹耶さんのことが片づかない限り、ぼく自身も前へは進めないんだ。

これはぼく自身のためでもあった。






桜の花が散って、すっかり葉に入れ替わった頃。

ぼくらは高3になった。


高校生活最後の年。
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