ぼくの太陽 きみの星
ショーケースにはおかずが入った小さな器がたくさん置いてあって、自由に選んでレジで会計するカフェテリア形式。


なんだか楽しそうだ。



「結構おいしそうだね。うわ、安い!」


なんて喜んできょろきょろしてると。



未怜ちゃんは、突然近くのテーブルの女の子たちに話しかけた。


「すみません、あの、1回生の方ですか?」

「……え、はい」

「あのう、あたしの兄なんですけど、速水鷹耶って人を探してるんです。1年なんです」

「……?」


どうやら知らないみたいで、ポカンとした表情。


(なるほど)


確かに、あれだけ目立つ人なんだから、こういうアプローチの方が早そうだ。


「……あの、1年生って何人くらいいるんですか?」

「うーん、どうかな、2000人くらい?」

「え……そんなに?」


未怜ちゃんは目を見開いて驚いた。



と、突然、近くにあった椅子に靴を脱いで飛び乗り、大声で叫んだ。
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