ぼくの太陽 きみの星
「すみませぇぇぇーーん。


速水鷹耶っていう1回生を知ってる人いませんかぁぁぁっ


連絡を取りたいんですぅぅぅ」


(みみ未怜ちゃん)


いきなりの未怜ちゃんの大胆な行動に、ぼくは口あんぐりになった。

だけど、学食の皆さんは逆に面白がって見ているように見える。


「は・や・み・た・か・や です。

ご存じでしたらお願いします」



しばらくのざわめきの後。


「……知ってるかも」


軽く手を挙げたのは、賢そうな顔の眼鏡の女の子だった。


「え、ほんとですか!」


未怜ちゃんは椅子から身軽に飛び降り、靴を履くのもそこそこに、彼女のところにマッハで駆けつける。




「工学部でしょ。

結構目立つから知ってる」

「……あの…連絡先とかわかりますか?」

「今はわからないけど、学部に行けば名簿があるからわかると思う」

「ほんとですか!!!」


飛び跳ねんばかりの未怜ちゃん。
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