ぼくの太陽 きみの星
「でもほら……ねぇ」


眼鏡の女の子と一緒にいた、おしゃれな感じのロングヘアの女の子が苦笑いで手をひらひらと振った。


「あの人はダメ。

アプローチしても無駄だから」

「……え?」

「まぁ会えばわかるけど、無駄だからね」

「……」

「もう何人かアタックしたけど、ほら彼女いるから、見向きもしないって有名」

「そうそう」


眼鏡の女の子も相槌を打つ。


「あの……あたし、そういうんじゃないんです。

ただ連絡が取れなくて……」


不安げな未怜ちゃん。

そんなの口実でしょ、わかってるわよ、とでも言いたげな表情のロングヘアの子。


「連絡先は名簿でわかると思うよ。

後で学部に取りに行ってあげる」


眼鏡の女の子が淡々と言った。
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