ぼくの太陽 きみの星
「ありがとうございます!

あの、これ、ごちそうします」


ぼくは微妙な雰囲気の三人に陽気に割って入って、取ってきたデザートを配った。

一番豪華そうな、いかにも派手なやつ。


「わぁ、ありがとう」

「ラッキー♪」


女の子には甘いものが一番だ。

とたんに場がなごむ。




(ほら彼女いるから、見向きもしないって有名)



”彼女”。



それが、未怜ちゃんを指すのか、それともほかの誰かを指すのか。



それはわからずじまいだった。





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「ええと……56-3、56-4、この辺かな?」


教えてもらった住所と地図を手に、日曜に出直したぼくたち。
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