ぼくの太陽 きみの星
素肌に外の空気が当たった。


(やだっ、ちょっと……)


これまでの展開に頭がついていかないままに。

あたしはただ必死で鷹耶の胸を押してた。


「あああのあの、あたし、まだっまだっだれっ」


あたしの意味不明の叫びから、どういうわけか鷹耶は意味を察したらしく。

意地悪そうに片方の頬をあげてニヤッと笑った。


「ふぅん、まだやったことないの?」


人をバカにしたような、やな笑い方。


「……」


「そんじゃ、とことんオレが開発しちゃおうかな」

「ちょっちょっ…ちょっと待ってってば!」

「……」


鷹耶はそんなあたしを見おろしながら、しばらく何かよからぬことを考えてたみたいで。

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