ぼくの太陽 きみの星
カチャ。カチャ。

静かな部屋に、フォークの音が響く。



「半年……ぶりかな。

7ヶ月ちょっとか。

元気してた?」


鷹耶は穏やかな、外向きの笑顔。



「……うん。まあまあ」



話したいことは山ほどあったのに。


鷹耶を前にして、あたしはまったく言葉が出ず、緊張気味に手元のケーキを見つめてた。


そんなあたしをじっと見つめる鷹耶の視線に、さらに落ち着かない。



「あいつは元気?」

「……あいつって、琢磨くん」

「そう」

「……うん、元気だよ」


鷹耶は嬉しそうににっこりと笑った。


「そう、よかった」




(ずいぶんうれしそうに……どうして?)
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