ぼくの太陽 きみの星
突然にっこり笑うと、首を傾げてこう言った。



「せっかく縁あって同じ屋根の下に暮らすことになったんだしさ。


お互いこういう楽しみに興じるのもいいと思わない?」



「……え?」



「こんなふうに。

まあ、兄と妹の範囲内でね」



「……は?」



もう兄と妹の範囲超えてるんですけど……



「滅多にないでしょ、こういう状況」



妖しくきらめく黒い瞳に見つめられて。


あたしはやっと、鷹耶の言っていることをのみ込めた。



(……ああ)



そういうこと、か。



要するに、ちょっと違ったシチュエーションでの遊び相手として、仲良くやりましょうってこと。
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