ぼくの太陽 きみの星
「……ごめんね。

鷹耶ひとり置いて飛び出したりして。

置いていかれた方がどんなに辛いかとか、考えてなかった」


「ううん。

あれで多分父さんも未怜が本気だって思ったんだろうし、ちゃんと話ができたんだと思うから。


オレ自身も今まで父さんとじっくり話す機会があんまりなかったし、お互いいろいろ誤解してることもあった。

少なからず、分かり合えて良かったと思う」


鷹耶は微笑んでうなずいた。




「未怜こそどうしてたの?」


あたしはマリカさんのことを話した。


「へぇぇ。会ってみたいな」

「うん、また今度一緒に会いにいこ。

あたしも会いたいし。

マリカさん寂しがりやだから喜ぶよ。

鷹耶にも会いたがってた」


鷹耶は微笑んでうなずく。
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