ぼくの太陽 きみの星
……。


そりゃそうだよね。


フツーに考えて、鷹耶があたしみたいな子を相手にするわけないもん。

いくらでも女の子が寄ってくるのに。


「契約成立?」


小首をかしげて、にっこりと笑うと、再開!とばかりに、はだけたパジャマのブラウスの中に手が差し入れられて。


「きゃっ」


ぱちんと不意にブラのアンダーが緩んだ。


ぎゃあっ


「ちょっちょっと、契約成立なんかしてないからっ」


あわてて叫ぶあたしに返ってくるのは軽い笑い声。


「いいからいいから。

まんざらでもなさそうだし」

「だだ誰がっ」


(この遊び人!)


心の中で悪態を付きながら。




ほっとした。




そして、ほんのちょっぴり、がっかりした。
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