ぼくの太陽 きみの星
ありふれた表現だけど、

きみはぼくの太陽みたいなものだったんだ。


ぼくにとって唯一の、たったひとつの存在。

きらきら輝いていて、いつもまぶしく見上げるような、そんな存在。



きみにとっての太陽はあの人で、

ぼくは星みたいなものだったのかな。

目立たず、そっと遠くからそっと見守る、そんな存在。


無数の星の中の1つの星。




いつになったら忘れられるかな。

あの笑顔、涙、ふくれっツラ……握った手の感触。重ねた肌のぬくもり。


きっと、一生忘れることはできないんだろう。





ぼくは、もう振り返らずに、駅までの道をまっすぐ歩いていった。



【ぼくの太陽 きみの星  完】
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