ぼくの太陽 きみの星
一体何なのよ。

遊びのくせに、独占欲だけはあるのかな。



鷹耶の頭の心地よい重さを感じながら。

これってもしかして立ったまま寝てるんじゃない?とか思い始めたころ。


鷹耶の頭がゆっくりと持ち上げられた。


(……?)


あたしの体をそっとベッドに横たえると、鷹耶は自分もその横に寝転がった。



(……いったい何考えてるの?)



あたしはおずおずと切り出した。


「……怒ってるの?」

「……別に怒ってないけど」

「怒ってるよ」

「……あいつと付き合いたかったら付き合えよ」

「……だって、さっきは……」

「ああ」


鷹耶は一呼吸おいた。


「まぁ、付き合いたかったら付き合えば」


まったく同じ言葉を繰り返す。
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