ぼくの太陽 きみの星
(一体どうしたの?鷹耶)
聞かれもしないのに、あたしは早口で続けた。
あたしが話せば、鷹耶も何か話してくれるんじゃないかと思ったから。
「よく遊んでくれたし、すごく優しかったのは覚えてるよ。
一緒にお風呂に入った記憶とか、公園で遊んだ記憶とか、あるもん」
「顔は覚えてる?」
「……ほとんど覚えてないかも……笑顔のイメージくらい」
「写真もないの?」
「ママが捨てちゃった」
鷹耶は小さくため息をついた。
「……どうして出て行ったの?」
「知らない。
ママは“パパはもう家には帰ってこない”としか言わなかった」
「……」
「最初は、あたしが悪いんだと思って一人でよく泣いてた」
「……それ以来会ってないとか?」
「……うん」
「……」
「今、どこでどうしてるかさえ知らない。
ママに聞いたら知ってるかもしれないけど」
「養育費とか、どうしてたんだろうね」
同じ痛みを抱えた鷹耶は淡々として、生半可な同情を示さない。
そこに、逆に癒やされる気がした。
聞かれもしないのに、あたしは早口で続けた。
あたしが話せば、鷹耶も何か話してくれるんじゃないかと思ったから。
「よく遊んでくれたし、すごく優しかったのは覚えてるよ。
一緒にお風呂に入った記憶とか、公園で遊んだ記憶とか、あるもん」
「顔は覚えてる?」
「……ほとんど覚えてないかも……笑顔のイメージくらい」
「写真もないの?」
「ママが捨てちゃった」
鷹耶は小さくため息をついた。
「……どうして出て行ったの?」
「知らない。
ママは“パパはもう家には帰ってこない”としか言わなかった」
「……」
「最初は、あたしが悪いんだと思って一人でよく泣いてた」
「……それ以来会ってないとか?」
「……うん」
「……」
「今、どこでどうしてるかさえ知らない。
ママに聞いたら知ってるかもしれないけど」
「養育費とか、どうしてたんだろうね」
同じ痛みを抱えた鷹耶は淡々として、生半可な同情を示さない。
そこに、逆に癒やされる気がした。