ぼくの太陽 きみの星
(頼りなくなんかない。

琢磨くんはかっこよくて、立派でまっすぐな、素敵な人だよ。


でもあたしの方は……)




義理の兄と日夜快楽に溺れる淫乱。




琢磨くんはふと視線をそらして、付け加えた。


「突然ごめんね。

未怜ちゃんが、近くにいるのに、何だか遠くにいるような気がしちゃってて」


(それは……)



あたしに、秘密があるから。


(ごめんね、琢磨くん。

悪いのはあたし……)




「あのさ……。

再婚相手と暮らすって、ぼくにはとても想像できないけど……

気も遣うだろうし、しんどかったりするのかな?」


あたしはちょっと考えてうなずいた。
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