ぼくの太陽 きみの星
「2年以上経って、もうずいぶん慣れたと思うけどね…。
でもやっぱりね、くつろげないっていうのはあるかもね。
ほら、トイレとかお風呂とか、やっぱり気になっちゃうよ」
「ああ、なるほどね」
「未だに何となくぎこちないしね。
他人と暮らしてるっていうか」
「そう……そうだよね」
琢磨くんは”わかるよ”とでも言うように、うんうんとうなずいた。
「でも、自分の部屋はちゃんとあるから」
「そっか。一人になれる空間があると違うよね」
「うん。でも……」
「でも?」
(お兄ちゃんが……)
言えるわけがない。
琢磨くんには。
「ううん、何でもない」
「……」
琢磨くんは不思議そうに少し首をかしげたけれど、それ以上追求はしなかった。
その代わり、あたしにすり寄ると、あたしの肩をそっと抱き寄せた。
「未怜ちゃん、かわいい」
ストレートな愛情表現に思わず頬がゆるむ。
でもやっぱりね、くつろげないっていうのはあるかもね。
ほら、トイレとかお風呂とか、やっぱり気になっちゃうよ」
「ああ、なるほどね」
「未だに何となくぎこちないしね。
他人と暮らしてるっていうか」
「そう……そうだよね」
琢磨くんは”わかるよ”とでも言うように、うんうんとうなずいた。
「でも、自分の部屋はちゃんとあるから」
「そっか。一人になれる空間があると違うよね」
「うん。でも……」
「でも?」
(お兄ちゃんが……)
言えるわけがない。
琢磨くんには。
「ううん、何でもない」
「……」
琢磨くんは不思議そうに少し首をかしげたけれど、それ以上追求はしなかった。
その代わり、あたしにすり寄ると、あたしの肩をそっと抱き寄せた。
「未怜ちゃん、かわいい」
ストレートな愛情表現に思わず頬がゆるむ。