ぼくの太陽 きみの星
「言ったから貸して。携帯」


鷹耶は意地悪な笑みを浮かべたまま、あたしの差し出した手に携帯をぽんと乗せた。

あたしが急いでデータフォルダの写真を消すのを、肩越しに見てる。


その間にも、ふたたび鷹耶の指がするするとスカートの下に侵入していた。


「まぁ、未怜はあいつじゃ満足できないだろうな」


くすくす笑いながら。


指が、敏感な部分を巧妙に避けてさらさらと這い回った。

焦らすように。


「……いじ……わる」

「なにが?」


笑いを含んだ声。


「未怜はHだね。

欲求不満なんじゃないの」

「ちが……う」



あたし……何してるんだろ。


琢磨くんとデートした後に……



鷹耶と。


――何してるんだろ。

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