ぼくの太陽 きみの星
鷹耶の舌がねっとりと侵入してくる。


「ん……」


意に反して、鷹耶にキスされた途端に足の力が抜けていく。

ふと気付くと、あたしはそのままぐったりと鷹耶の胸に沈み込んでしまっていた。


「かわいいね……未怜。

やっぱオレしかだめなんじゃないの」

「……離してよ」

「何言ってんの。

未怜がオレにくっついてるんでしょ」



鷹耶はまだ許してくれない。


あたしをぐいっと胸から引きはがすと、整った顔に冷たい笑みを浮かべて、あたしにすっと顔を寄せた。


「そいつと同じ高校だったなんて知らなかったな」

「だって……」

「だって、何?」

「あたしだって最近まで知らなかったも……お兄ちゃん、痛いっ」


がっしりとつかまれた肩に、細い指が釘のように食い込んでいた。

こんなに強い力で掴まれたのは初めてだった。
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