ぼくの太陽 きみの星

3.カーテン

「いいの?」


少しかすれた声。


「……うん」



(こんなあたしだけど……そっちこそ、いいの?)



重なり合う唇。

日に焼けたなめらかな肌、引き締まった筋肉。

体をまさぐる手。


絡み合う指。



二つの影がぴったりと重なる。





「いっ……痛」

「ごめっ…痛い?」

「あ……ううん……もう……」


最初の痛みは徐々に消えていく。

あとは鈍い圧迫感が残る。



(そっか、あたし、初めてだったんだっけ)



忘れてた。


なんてぼんやり考える。




「未怜ちゃん」


やさしく抱きしめられる。甘いキス。


温かい。


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