ぼくの太陽 きみの星
(怖い――)



鷹耶を”怖い”と思ったのは、これがはじめてだった。





鷹耶の手が、部屋着のワンピースの裾からするすると侵入した。

引きちぎるように、激しくショーツが引き抜かれる。


「お願い、やめて…………お願い」

「体の方は拒んでないみたいだよ」


くっくっと笑いながら、長い指がくねる。


「…いやっ……だめ…………やめて、お願い、やめて」


快感に身をくねらせながら。

あたしは弱々しく懇願を繰り返す声を自分で聞いてた。


拒んでいるというよりは、まるで誘っているみたい。

頭のどこかでそんなことを考えた。



「かわいいね、未怜。

そんな顔あいつにも見せたの?」


耳元でささやく声。


「許せないね」

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