ぼくの太陽 きみの星
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恐怖の休み時間がやってきた。


あたしの背中レーダーは琢磨くんの電波をキャッチする。


ど、どうしよ……

今すぐ逃げ出したいのに、体が固まって動かない。


琢磨くんの手が椅子にかかって、立ち上がりかけるのが見えた。





と、そのとき。

ざわっと教室の空気が動いた。


(……?)


「きゃぁっ」

「うそっ」


あちこちで上がる黄色い歓声。


「だれ、あの人?

チョーかっこよくない?」

「えー知らないのぉ、ありえなーい、ほら、3年の……」

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