ぼくの太陽 きみの星
「ううん。そんなのいいから」

「……とても……言えなかった……」

「……それはぼくにも責任があるな」


琢磨くんはつぶやくように言う。


「未怜ちゃんは何も悪くないよ」

「……」

「同じ家に年の近い男女がいたら、何か起こってもおかしくない。

ぼくだって、同じことをしてたかもしれないよ」


「……琢磨くんにあんなとこ見られたら、あたし……立ち直れない……」



やさしく髪をなでる温かい手。



「大丈夫。


未怜ちゃんという存在が好きなんだから、ぼくは」



最後の方は口の中に消える。




唇がゆっくりと重なった。




(琢磨くん……)
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