ネコ専務シリーズ2
やったぜ!! 俺たちはやった!!
歌ってすげーよ! 俺たちすげーよ!

猫たちがそう思ったのも仕方ないこと
だろう。

しかしやはり、4つ足と二本足の間の
言葉の壁は厚かったのだ。

なるほど、ネコ専務に「俺たちはあなた
に何かを伝えたいんだ」ということは、
伝えることができたかも知れない。

だが、シロやシンイチたちが本当に
伝えたいのは

「俺たちは歌う練習場所が欲しいんだ。
 あなたに用意して欲しいんだ」

ということ。一体これをどうやって
伝えればいいのであろうか??

Nオケの18匹の猫たちは、一生懸命
ニャーニャー鳴いたり、ネコ専務に
体をこすりつけたりして訴えたが、

4つ足の言葉が分からないネコ専務と
しては、ただただ困惑するばかりで
あった。






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