ネコ専務シリーズ2
その週の土曜日の、正午近く。
ピンポ~ン。
ガチャ。
「はいはい、よく来てくれたね」
黒いジャンパーを羽織り、下に黄色い
Tシャツを着たひとりのネコが、ネコ
専務に歓迎されながら部屋に入ってくる。
「これ、つまらないものだけど」
彼が手渡してくれたものを見て、ネコ
専務は「何だこれ? ほんとにつまら
ないなあ」と笑って、
それをオレンジのソファの前のガラス
テーブルにそっと置いた。
気になったシロが、ガラステーブルの
上に飛び乗ってそれを見てみると、
来客からの手土産は文庫サイズの本で、
「仏教なるほど小辞典」という書名が
見て取れた。
「よく来てくれたね、悟(さとる=
ネコ住職)。
早速だけど、この子が先日電話した
うちのシロだよ」
ピンポ~ン。
ガチャ。
「はいはい、よく来てくれたね」
黒いジャンパーを羽織り、下に黄色い
Tシャツを着たひとりのネコが、ネコ
専務に歓迎されながら部屋に入ってくる。
「これ、つまらないものだけど」
彼が手渡してくれたものを見て、ネコ
専務は「何だこれ? ほんとにつまら
ないなあ」と笑って、
それをオレンジのソファの前のガラス
テーブルにそっと置いた。
気になったシロが、ガラステーブルの
上に飛び乗ってそれを見てみると、
来客からの手土産は文庫サイズの本で、
「仏教なるほど小辞典」という書名が
見て取れた。
「よく来てくれたね、悟(さとる=
ネコ住職)。
早速だけど、この子が先日電話した
うちのシロだよ」