ネコ専務シリーズ2
「ああ、この子か。おっ!メスだね。
 閃いたよ、「エビちゃん」って名前
 に変えてはどうだろう? 開運すると
 思うよ、兄さん」

「な、何言ってんだよ、お前。
 エビちゃんって何だよ。うちのシロは
 バスケも水泳も産業デザインもしない
 よ。
 
 モデル並みにかわいいのは知ってる
 けどね!」


「そうかい?シロより、絶対エビちゃん
 って名前の方が運勢が上がるのにな」


ここで断っておこう! このいつもより
砕けた話し方をする人物は、紛れもなく
あのネコ住職である。

いつもは「〇〇じゃ」「〇〇よのう」
のような、いかにも住職らしい話し方が
身についているネコ住職だが、

実際のところそんなに年でもないし、
二歳上の兄さん相手にそんな話し方を
するのも不自然だろうということで、

兄弟姉妹が相手のときは、今見ている
ような話し方に戻ってしまうのであった。









 


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