ネコ専務シリーズ2
「いや、あのその」

返す言葉が無いアツキともじもじして
いるシュウを見て、セトナはニヤリと
笑う。

「シュウ、勝手に人の物盗んだら
 ”ンベンベ”に食べられるぞ」

この脅しはよく効いた。シュウは”人の
物を勝手に触らない”事を覚えた。

「実は今この話をテキストに言語学習中
 で。アツキにも見せようと思って
 コピーしといたんだ」

懐かしい字だろ? とアツキに笑い
かける。

「これは特別編で、他にも沢山お話が
 あるんだぞ」

「え、見たいみたい!」

お願いお願い、とシュウはセトナに
纏わりつく。


数年後。
学校の文集、シュウの自己紹介欄に
大きく
「将来の夢:ネコ専務」と書かれて
いたとか、いないとか。

《END》


個性的なキャラクターが繰り広げる
ハラハラドキドキの冒険物語
「ネコ専務の大冒険」
オススメですよ~。
< 189 / 208 >

この作品をシェア

pagetop