ネコ専務シリーズ2
当日。「まったく、何で私がウサギなん
か描くのよ」と乗り気ではなかった
赤トンボではあったが、

ウサギが試合で懸命に走り回っている
ところを何とか表現しようと四苦八苦
して描き、一応それらしい作品ができ
あがった。

その晩、帰宅したネコ画伯とウサギに、
赤トンボが作品を見せたところ、

2人は「うん、悪くない出来だ」「やる
じゃん」と評した。

しかしウサギの、
「でもさ、やっぱ父さんの絵の方が
 10倍上手かったな」
という言葉とともに、ネコ画伯が出して
きた絵を見て、赤トンボはびっくりした。

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