ネコ専務シリーズ2
それから数年後、ネコ専務がネコ社長に
なっていたときに、オーラ・カーは世界
的に空前の大ブームを引き起こし、

「21世紀の今のところ最大の発明」

と称えられていた。

副社長のひとりになった周温頼は、ほと
んどオーラ・カーの事業にかかりっきり
で、年中世界を飛び回って、オーラ・
カーを各国に売り込んでいった。

オーラ・カーはまず、「気」のような
ものに対する理解が得られやすい土壌が
元々あった、中国やインドから広まって
いった。

これからの経済発展に伴って自動車が
増え、排気ガスも増えて地球温暖化を
進めてしまうだろうと心配されていた
中国とインドだったが、

実際には、オーラ・カーを真っ先に受け
入れることによって、世界に先駆けて
クリーンな交通環境を実現されることに
なったのである。
< 21 / 208 >

この作品をシェア

pagetop