ネコ専務シリーズ2
ミケネコのリサは、ニルヴァーナと同じ
20歳で、超早稲田大学に留学している
超イギリス人。

惑星イングランドの首都ハイパー・ロン
ドンを故郷とする、医者の卵である。

初めて会話を交わして以来、ニルヴァー
ナとリサは急速に仲良くなっていった。

ニルヴァーナは毎週日曜日にリサに
超トランスを聴かせたあと、彼女と一緒
に超新宿をぶらぶら歩くようになった。

リサは美青年の王子の隣で、たいてい
ニコニコして歩いていた。しかし実は、
彼女の胸には常に暗雲が立ち込めており、

ときにはそれが表面にも表れて、彼女の
濃いエメラルド色の瞳が曇っている日も
あった。

なぜなら、リサの故郷の惑星イングラン
ドは、その星系の太陽を挟んで反対側を
回っている、惑星スマイルと交戦状態に
あり、

ニュースでは惑星イングランドの方が
劣勢だと伝えられていたからである。
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