ネコ専務シリーズ2
太陽は本来、もっと北の航路を飛んで
いたのだが、少し航路を変えて、この
世の上空も飛んでくれることになった
のだ。

人々は喜び、これまで岩屋の前に座っ
て祈り続けていた人々も、あっと言う
間にどこかへ去っていってしまった。

そんなことがあって100年たった
ある日。サン・マーの神は突然、妹の
アユの女神のことを思い出した。

サン・マーの神は急いで岩屋に行き、
アユの女神の機嫌を取った。

アユの女神は言った。

「十分、反省した?」

「うん、したよ、したよ! だから
 もう怒るのはやめて帰ってきてくれ」

岩屋戸は少し開き始め、光があふれて、
ついにアユの女神が姿を現した!

「仕方ないわねえ。今度怒らせたら
 知らないわよ。

 じゃあ・・今日はエビカレー作る
 ね!」

           
             おしまい


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