ネコ専務シリーズ2
「じゃあもう一回、はじめから行こう」
「ニャ~ニャ~ニャニャニャニャニャ
ニャニャニャニャニャ~ゴ!!
(残酷な戦士のテーゼ、水辺から
やがて飛び立つ)」
シロたちが熱をこめて歌っていたとき
だった。黒い服を着た若い男が、息を
切らしながら草っぱらに飛び込んで
きて立ち止まり、大きく息を吸った。
「う・る・さ~い!!! いっつもいつ
もニャーニャー言いやがってええ!
勉強できないじゃないかあ~!お前ら
俺を早稲田から落とす気かああ~!」
分厚い眼鏡をかけ、黒い学生服を着て
額に「絶対合格!」と書いた鉢巻きを
した、昔の漫画から出てきたような時代
錯誤な若者は、
手に持った数冊の参考書を猫たちに投げ
つけてきて暴れまわり、楽団員はあわ
てて四方八方に逃げ出した。
「ニャ~ニャ~ニャニャニャニャニャ
ニャニャニャニャニャ~ゴ!!
(残酷な戦士のテーゼ、水辺から
やがて飛び立つ)」
シロたちが熱をこめて歌っていたとき
だった。黒い服を着た若い男が、息を
切らしながら草っぱらに飛び込んで
きて立ち止まり、大きく息を吸った。
「う・る・さ~い!!! いっつもいつ
もニャーニャー言いやがってええ!
勉強できないじゃないかあ~!お前ら
俺を早稲田から落とす気かああ~!」
分厚い眼鏡をかけ、黒い学生服を着て
額に「絶対合格!」と書いた鉢巻きを
した、昔の漫画から出てきたような時代
錯誤な若者は、
手に持った数冊の参考書を猫たちに投げ
つけてきて暴れまわり、楽団員はあわ
てて四方八方に逃げ出した。