ネコ専務シリーズ2
「うちの人~? そりゃあまあ、あの
 人は言えば力を貸してくれるとは思う
 けど、4つ足と2本足じゃあ言葉が
 通じないでしょ」

「そこを何とか通じさせられない
 かな~? 身振り手振りとかでさ」

「いや無理でしょ」

シロとヴェリサウスがやや声高に話し
合っているのに興味を引かれ、なんだ
なんだと集まってきた楽団員たち、

事情が分かると、リーダー格である
シンイチは、有能な指揮者らしく、
まとめに入った。

「じゃあさ、シロさん、とりあえず
 一度試すだけ試してみてよ。

 僕たちが練習する場所が欲しいって
 こと、頑張って伝えてみてくれ。

 それでダメなら、僕らも一緒に
 出向いてみようよ」
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