ネコ専務シリーズ2
「ニャ~、ニャー、ニャー」

用意されたキャットフードの皿には目も
くれず、ひたすら甘えてくるシロを見て、
ネコ専務はますます首をひねる。

「どうしたんだよ?地震でも来るのかな
 ・・ま、まさか宇宙人襲来か??」

ネコ専務はあわてて窓に駆け寄り、
空をじろじろ眺め始めた。シロはため息
をつく。

(な~にバカなこと言ってんのよ! 
 でもやっぱり無理よ、
  
 「のらねこ楽団の練習場所を用意
 して」なんて要求、どうやったら2本
 足に伝わるのか、見当もつかないわ
 ・・え~い、もうやめた!)

シロは作戦開始からわずか10分で
あっさりミッションを投げ捨ててしまう
と、朝食をおいしく食べるという新たな
ミッションに取り掛かったので、

ネコ専務も安心して、好きなクラシック
音楽を大音響でかけ、その日は2人で
ゴロゴロして過ごしたのであった。











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