~ババアとあたし~
「未紀」


名前を呼ばれて、砂浜に座っていたあたしは顔をあげた。


「あたしらって、寂しくない?」


由加の言葉に、あたしは目を丸くした。


「なんで?」


「だってさ、愛を感じないんだもん」


「アハハ。何言ってんの?」


「あたし最近思うんだよね。世の中何でも平等平等って言うじゃん?そんなの嘘だよ。じゃあ、何であたしらは誰からも愛されないってなるっしょ」


由加は笑いながら続けた。


「親って、居る意味あんのかな?そう思うっしょ。キャハハ」




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