ウルフな彼

「信じられない?」

「………」

「なら、わからせて
あげようか」

「え…
んっ!?」



突然の出来事に
目が大きく開く。



重なったあたしと
オウガの唇。



抵抗しようにも
腕は木に押さえつけられ
全く動かない。



「んっ、や…」



止むことのないキスの雨。

どんどん深くなる
それにだんだん
力が入らなくなる。



そんな時、ふと
昔冬也さんが
言ってたことを
思い出した。


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