ウルフな彼

せみの声がうるさい。


ジリジリと太陽が
あたしを照らす。



あたし、
小波 由羅(コナミ ユラ)

高校2年生。



今は学校が夏休み中。



だから田舎の
おばあちゃん家に
1人でやってきた。



あたしは別に
来なくても良かったけど


お母さんが

一生会えなくなったら
後悔するよ



なんて演技でもないこと
言うから。



まあ暇だったし来てみた。



ぶっちゃけあたしは、

おばあちゃんが
死んじゃっても

特になんも思わないけど。



だって



あんまり関わりないし。


< 2 / 91 >

この作品をシェア

pagetop