ウルフな彼
「お待たせしました、
先輩ッ!」
「んーん。
待ってないよ?
じゃあ行こうか?」
「はいッ!」
あたしたちは
手を絡めて歩き出す。
「君のことは
オレが守る」
そう言ってくれた
先輩が大好きだった。
そして…
事件は起こった。
「なによ!
あたしが悪いって
いうの!?」
「だってそうだろう!?
オレはお前たち
家族のために
一生懸命働いてる
っていうのに…」
「そう言って
いつもいつも
あたしに家事を
押し付けるじゃない!
あたしにだって…」