ウルフな彼
「こんなとこ…
誰かに見られたら…」
「別にいいって。
なんならオレは
由羅に見せて
やったっていいぜ?」
「やめてよ。
あたし一応
あの子の親友
なんだから。
あ、でも少し前まで
何かのことを
相談しようとしてきて…
超うざかったあ」
「オレも相談された。
全く勘弁してほしいぜ。
やっぱりオレには
子雪しかいねえわ」
目の前が真っ暗に
なったの。
最初は理解できなかった。
ううん。したくなかった。
でも後から
気づいたんだ。
あたしは2人に
裏切られたんだッて。